なぜ人はスマホがやめられないのか?実物ならではの「偶然」と「展開」にお金を払おうよ!
「2ch やめる方法」検索っと。。
そんなワードで検索していた時代が僕にもありました。
こんにちは。ねこぜまるです。
あなたには、辞められなくて困っていることはありませんか?
例えば、2ちゃんねる、ニコニコ動画、youtube、漫画村、ツイッター、インスタグラム、ソシャゲー…
本人が望んでこれらを楽しんでいるならいいのですが、いたずらに時間を浪費してしまうというデメリットや、SNSであれば人間関係に疲れてしまうという弊害があります。後者のように、辞めたいのに辞められない状況だとつらいですよね。
今回は、主にスマートフォンで楽しめるコンテンツを中心に、なぜそれがやめられないのか、という話題から発展して、有料コンテンツの現代における存在意義や発揮する付加価値について考えたいと思います。
無料コンテンツに流れてしまう人々
先ほど挙げたコンテンツは、スマートフォンさえ持っていれば、機能のほとんどを無料で楽しむことができますよね。
もちろん、スマートフォン機器代や、通信費、電気代といった料金は発生しています。ですが、これらのコンテンツを楽しむうえでは「お金を払っている」とは感じにくいでしょう。
もっと言えば、学生の人は通信費を両親に払ってもらう場合が多いでしょう。したがって、学生の場合はより「お金を払っている」と感じません。
もう少し具体的に説明しましょう。
ゲームを例にとって説明します。あなたがモンハンワールドをやりたいとしましょう。ソフトの値段は約8000円ですね。おや、あなたはPS4をまだ持っていないようです。ハードの値段は約40000円ですから、合計で48000円の出費となりました。
学生にとってこの出費は痛い。人にもよりますが月のバイト代と同じくらいですね。
モンハンワールドをやるお金がないので、元々持っていたスマホでgoogle play storeを覗きます。無料アプリの一位は荒野行動。これもアクションだし、まあいいか。最近人気だし!ということで始めてみたらスマホのわりに結構遊べる。
このように、市販されている最新のゲームを遊ぶためには高い障壁が存在しますが、スマホゲームであれば無料ですぐ始められます。近年はスマホゲーのコンテンツ力が上がっているので、なおさらですね。
人間は経済的に合理的である
経済学をかじったことのある人は聞いたことがあるであろう単語、「合理的経済人」。
合理的経済人とは、最小限のコストで最大限の利益を得ようとする人間のことです。現在の経済学の前提になっています。基本的に消費行動も合理的に行われます。
最小限のコストで最大限の利益を得ようとする―その前提に立つならば、モンハンワールドじゃなくて荒野行動でもいいですよね。(この二つを引き合いに出しているのに特別な理由はありませんが。笑)
さて、コストというのはなにもお金に限った話ではありません。
一説によると…
1.経済的コスト(お金)
2.時間的コスト(時間)
3.肉体的コスト(労力・手間)
4.頭脳的コスト(思考)
5.精神的コスト(不安・気を遣う・楽しい)【管理部門・必読】気づかなかったお金以外のコスト!? コスト削減できなかった原因は5つのコスト削減とのバランス | 【NOC】誰も知らない教えてくれないアウトソーシングBPO
の5種類があるそうです。
このほとんどにおいて、スマホで楽しめるコンテンツは総じてコストが低いといえるでしょう。(一部、「SNS疲れ」は例外かもしれませんが、人間関係のしがらみという別要因でやめられないですよね。)
家にいながらにして、お金も時間も労力もかけず、ごろごろ暇つぶしができる。そんな環境をもたらすスマートフォンから我々が逃れられないのは、もはや必然と言っていいかもしれません。
「ヒマである」というファクター
このあとの話題とは逸れてしまうので手短に行きますが、スマホ依存を加速させる要因に「ヒマである」というものがあるかもしれません。
あなたは仕事やバイト中、もしくは部活動や塾での勉強中、スマホを触ることはあるでしょうか。仕事だけでなく、遊びの最中—例えば映画を見たり、友達と居酒屋で飲んでいるときも、基本的にはスマホはポケットやカバンの中でおとなしくしています。
ですが、たいくつな電車移動、帰宅して一息ついたベッドの上など、「ヒマ」と感じたその瞬間、人はスマホに手が出ます。
「カネはないが時間はある」のが学生の特徴だとすれば、先ほど述べたコストの話と相まって、大人よりスマホに依存するのもうなずけます。
ここまでのまとめ+スマホを手放す方法
ここまでの話をまとめます。
さて、以上のような状況の中、いかにして私たちはスマホから逃れられるのでしょう。
打開策としては
- あえていつも忙しくする
- お金を払ってでもそのコンテンツを楽しみたい!と思えるような、市販のコンテンツならではのメリットを見つける
この2点になります。前者は「時間はある」の依存条件を打ち消す方法で、積極的に友人と遊ぶ予定を入れたり、たまにはスマホの電源を切って運動してみたり、といった内容です。
後者は次の章で解説します。
スマホでは享受できない、実物ならではのメリット
スマホの、市販コンテンツに対するコスト優位性は、そう簡単に覆せるものではないかもしれません。しかし、スマホでは味わえない、実物ならではの良さも確かに存在します。
一番わかりやすいのは映画でしょう。
スマホの小さい画面とちゃちなスピーカーでは、映画館の大迫力のスクリーンと臨場感あふれる音響にはまだまだかないません。
さらに、youtubeにあがっている違法アップロードされた映画では、きっと画質もいまいちなのではないでしょうか。
金額で比較してみましょう。youtubeなら0円。映画館なら1800円。この差をどう見るか…。今あげたメリットでは、価値観によりますが、まだyoutubeに軍配があがるかもしれません。
「偶然」を愛する。「展開」に期待する。
ただ、ここで僕が提唱したいのは、「実物」には「偶然」「展開」の要素が伴いやすい、ということです。
youtubeで映画を見るときは、自分でお目当ての映画タイトルを検索ボックスに入れるのではないかと思います。これが見たいから、このワードで調べる。この場合、映画を選択するうえでは何の感動も驚きもありません。
一方で、映画館で映画を見るとき、僕はあえて下調べをせずに映画館に突撃します。映画館に着いたときの時刻と上映時間を比較して、すぐ見れそうな映画をいくつかピックアップし、その中で見たいものを選ぶ。見たい映画がなかったら無理して見ませんが、このように何の前情報もなく、「偶然」の出会いに期待して映画館を訪れるのも、なかなか面白いですよ。
また、映画館であれば、誰かと一緒に観に行くことが出来ますよね。気になる女の子と映画館デートにいけば、普段の会話はぎこちなくとも、映画を見終わった後なら感想を言い合って話が弾むかもしれません。実物には「展開」が伴います。
たしかに、これらの要素は、youtubeのレコメンド機能や、HDMIケーブルでテレビにつないで誰かとみれば、動画サイトで代替可能かもしれません。しかし、モニターの上での偶然の出会いよりも、また、テレビが与えてくれる興奮よりも、実際の映画のほうが何倍もドラマチックであると、僕は思います。
「偶然」「展開」の事例
では、映画以外にはどんな事例があげられるでしょうか。少し挙げてみます。
【偶然】
- 本:書店に行って、目に付いた本を買ってみる。書店によっては独自の陳列をしている場合があるため、より偶然性があるといえる。
- グルメ:孤独のグルメよろしく、情緒あふれるお店にふらっと入ってみる。インスタ映えに執着するよりも、けっこう楽しめる。
【展開】
- ゲーム:据え置きのテレビゲームなら、4人くらいで遊べるものが多い。友達との仲が深まるかも。
- 手紙:特別な日には、あえて手紙で想いを伝えてみる。形に残る手紙なら、相手もときどき読み返してほっこりしているかも。
まとめ
いかがでしたか。長くなったため、改めてまとめたいと思います。
人間の特性上、(とくに学生は)コスト面の理由から、スマホ依存は必然的に引き起こされてしまいます。逆に、スマホから離れるためには、実物にお金を払っても良いと思えるメリットを認識することが大切です。僕は「偶然」と「展開」こそが実物ならではの良さであり、スマホのコスト優位性を上回る利点がここにあると考えます。
…というのがまとめです。
個人的にスマホ依存は自分自身の課題であり、なおかつ漫画村など無料コンテンツが社会問題化していることをうけ、記事にしてみました。勢いで書いてしまったので、支離滅裂な部分はあるかもしれません…。ご理解ください。
なにかの参考になれば幸いです。
それではまたいつか!
ねこぜまるでした~